最近、高性能な住まいを建てるハウスメーカーとして注目を集めているウェルネストホームが気になっている人はいませんか。注目株として性能の高さがテレビでも扱われました。ウェルネストホームはYouTube配信も行っているので、動画で知った人もいるようです。
何で知ったにしろ、ウェルネストホームが気になり検討するのならば特徴を確認しなければいけません。今回の記事ではウェルネストホームに関する情報を解説します。
- ウェルネストホームの坪単価
- ウェルネストホームの概要と商品ごとの特徴
- ウェルネストホームを検討するときの注意点
ウェルネストホームが気になっている人は坪単価と特徴を知っておくべきです。実際に建てた人の口コミも参考にしているので活用してください。
目次
ウェルネストホームの坪単価は高額?
ウェルネストホームの坪単価は80万円~110万円程度です。
ウェルネストホームの坪単価
約80万円~110万円
坪数に応じた総額は以下の通りです。
さらに詳しく
- 20坪の家・・・総額1,600万円〜2,200万円
- 25坪の家・・・総額2,000万円〜2,750万円
- 30坪の家・・・総額2,400万円〜3,300万円
- 35坪の家・・・総額2,800万円〜3,850万円
- 40坪の家・・・総額3,200万円〜4,400万円
- 45坪の家・・・総額3,600万円〜4,950万円
一般的に70万円以上の坪単価で家を建てる会社はハイコストハウスメーカーに該当します。ローコストハウスメーカーの坪単価が30万円~50万円程度なので、金額だけ見ると高額と思うのは当然です。
ただし高額なのかどうかは、パフォーマンスによって異なります。高額な坪単価を支払ってでも建てたいと思う特徴なのかに注目をしなければいけません。ウェルネストホームは、性能の高い住まいを追求し続けるハウスメーカーです。
ウェルネストホームの原点は、2007年に見たドイツのフライブルク旧市街地だとホームページで解説をしています。個人住宅も街区を構成するインフラです。100年先を見据えた住まいの実現を心に抱きました。「持続可能な街を日本でつくる」と決めたのです。
ウェルネストホームでは抱いた夢を実現するため、高性能で長く住み続けられる住まいの提供を開始します。価格だけで見たウェルネストホームの坪単価は高額です。しかし人によって、価値は異なります。本当に坪単価が高額なのかは、特徴を見て判断をしましょう。
坪単価から見えるウェルネストホームの特徴
ウェルネストホームが建てる住まいは、性能の高さが上質な生活を実現させる家です。心地よい毎日を実現します。ウェルネストホームの公式ホームページでは、「国内最高性能を誇る家」と断言していました。ウェルネストホームの特徴を確認していきましょう。
高気密高断熱を実現
ウェルネストホームの特徴と言えば、高気密高断熱がつくりだす心地よい住まいです。高気密高断熱の住まいがランニングコストにも良い影響を与えてくれます。ウェルネストホームの断熱と気密性能は業界トップクラスです。
気密性では平均C値0.2c㎡/㎡を実現します。C値とは、建物にできる隙間面積を表す指標です。数値が小さいほど気密性に優れています。高気密を掲げるハウスメーカーの一般的な数値は1.0c㎡/㎡です。ウェルネストホームの数値がよりすごいことがわかります。
しかも中間時と完成時の2回にわたり気密測定を行う徹底ぶりです。手掛ける職人の腕もさることながら、質の維持にも徹底しています。安心して任せられる体制です。
ただ、高気密でも断熱性能が低ければ心地よい住まいは実現しません。ウェルネストホームは次の方法で高断熱を実現します。
高断熱を実現
- 壁にはダブル断熱の採用
- 性能の高い断熱材を十分な厚さで使用
- 窓にはトリプル樹脂サッシを採用
ウェルネストホームの壁は、充填断熱と外張り断熱の2つが組み合わさった「ダブル断熱」を採用しています。使用する断熱材は、性能が非常に高い「セルロースナノファイバー」と、耐火性の高い「ロックウール」です。断熱材の厚さは合計で205mmとなっています。一般的な住まいの倍近い断熱材が高断熱を実現するのです。
また熱伝導率が高まる開口部では、世界トップクラスの性能を有するトリプル樹脂サッシを採用しました。サッシはアルミではなく、熱伝導率が低い樹脂を採用しています。トリプルガラスなので、言うまでもなく高性能です。
他にもオプションですが、屋根に300mm以上の「セルロースナノファイバー」を施す用意もあります。屋根は直接日光が当たる部分です。気になる人は、オプションを検討しましょう。
坪単価は気になりますが、それを払拭させるだけの性能が備わっています。高気密高断熱の住まいは、ウェルネストホームの特徴です。
心地よい上質な住まいを実現
ウェルネストホームは標準仕様で上質な住まいを実現します。上質といっても無駄に優雅や豪華というわけではありません。毎日が心地よく、ゆったりと過ごせる上質な住まいです。
ココがポイント
- パッシブデザイン住宅設計が自然を活かす
- 遮音性が高いので音にイライラしない
- 床材にヨーロピアンオーク材を採用
- 気密性が高いので吹き抜けも問題なし
ウェルネストホームは、光や風などの自然エネルギーを活用したパッシブデザイン住宅設計が特徴です。エアコン頼りの住まいではなく、優れた設計手法により自然が与えてくれる心地よさを室内に取り込みます。省エネにも効果がある設計手法です。
遮音性の高さも心地よい住まいには欠かせません。断熱でも活躍するトリプル樹脂サッシは、遮音性にも優れています。厚い壁も同様です。屋根にオプションで断熱材を採用すれば、さらに遮音性は高まります。
床に採用された無垢材も心地よさを高める素材です。ウェルネストホームは床材にヨーロピアンオーク材を採用しています。特殊な加工が施されているので、無垢材にも関わらず低温床暖房の採用が可能です。
また、リビングには吹き抜けを採用しています。天井が高く広がることで、解放感は抜群です。高い場所に設置された窓から暖かい日差しが差し込みます。高気密高断熱な住まいなので、吹き抜けによる室内温度の影響が低いです。
ウェルネストホームの建てる住まいは、坪単価に見合った上質な住まいを実現します。心地よい住まいはウェルネストホームの特徴のひとつです。
100年以上の耐久性を実現
ウェルネストホームは100年以上の耐久性を実現するハウスメーカーです。長く住める年数を考えれば坪単価も安く見えてきます。孫の代まで受け継げる住まいが特徴です。
ココがポイント
- 3倍の耐久性を誇る屋根
- 劣化しにくい柱を採用
- 湿気を防ぐ壁
ウェルネストホームは、ガルバリウムに特殊な加工を施した屋根材を採用しています。耐久性は、一般的に普及しているガルバリウムの3倍です。
柱には半永久的にシロアリや腐りの不安を排除する工夫が施されています。特別な成分を加圧注入することで、構造材は劣化をしません。湿気にも強く、カビによる耐久性の低下も発生しない仕様です。
壁には、先ほども説明をしましたが断熱材にロックウールを採用しています。壁内に湿気をとどまらせない断熱材です。万が一湿気が断熱部分に侵入しても、吸湿しないロックウールが住まいの耐久性を維持します。
ウェルネストホームの住まいは、高い耐久性が特徴です。メンテナンスコストを下げる工夫が施されています。100年以上住み続けられる住まいの価値は坪単価以上です。
耐震等級3を実現する設計
ウェルネストホームは、標準仕様で耐震等級3を実現する住まいです。性能は高気密高断熱だけではありません。耐震性能にも優れています。
ウェルネストホームは、在来工法と耐力面材を合わせた工法による構造が特徴です。吸湿と放湿性能に優れたモイスを耐力面材に使用することで、高い耐震性を実現しました。先ほど説明した厚い壁や、加圧注入された柱も耐震性能を高めています。
ウェルネストホームの概要
ウェルネスホームの概要は次のとおりです。
ウェルネスホームの概要
- 社名:株式会社 WELLNEST HOME
- 設立:2012年
- 資本金:9,990万円
- 設立以来建築実績:800棟以上(2022年現在グループ会社含む)
ウェルネスホームは、家族の暮らしにあった空間と空気をデザインするハウスメーカーです。設立して10年が経ちましたが累計で800棟以上の注文住宅を提供してきました。YouTubeに動画を上げるなどして知名度を伸ばしています。
提供するサービスは注文住宅だけではありません。
提供するサービス
- 省エネ賃貸・集合住宅設計・施工
- 持続可能なまちづくり構築
- 商業施設(ホテル・オフィス・非住宅)の設計・施工
- 省エネリノベーション(断熱改修)
いろいろな角度から施工に関わることで、実績を増やしています。積極的なYouTube戦略を含め、新しい会社ならではの試みではないでしょうか。老舗のハウスメーカーよりも親しみを持てます。
ただし施工エリアは全国ではありません。しかしウェルネスホームはフランチャイズです。「ウェルネストエンジニアリング」により、FC企業を増やしています。「ウェルネストエンジニアリング」は、ウェルネスホームが手掛ける高性能で高耐久の躯体を作り上げていく集団です。本部の研修を受け、合格をした人だけがウェルネスホームのブランドを掲げられます。教育体制も万全です。
ウェルネストホームが販売する商品ごとの特徴
先ほどはウェルネストホームが建てる住まいの特徴を解説しました。次は商品ごとの特徴です。ウェルネスホームでは商品として次の3つを用意しています。
- えがく家
- よはくの家
- きづく家
ウェルネストホームではありませんが、ウェルネストエンジニアリングが元請けとなる「つなぐ家」も販売をしています。元請けが異なるのでここでは紹介をしません。ただウェルネストホームの店舗でも紹介している商品です。
えがく家の特徴
「えがく家」のコンセプトは、住む人の夢を描く家であることです。自由設計で住む人の思いを形に変えていきます。ウェルネスホームのフラッグシップ商品であり、最上級仕様の住まいです。優れた性能に、美意識を融合させた暮らしの理想をウェルネスホームが住む人と一緒に描きます。
えがく家の主な特徴は次のとおりです。
えがく家の主な特徴
- 超高性能を維持したまま大きな開口部
- 好きなことや趣味など、住む人の自由な思いを実現
- 心地よさに最大の配慮
住む人らしい暮らしのかたちを追求する家です。家の形や間取りはもちろんのこと、素材に関しても自由な視点でこだわれます。解放感のある心地よい住まいを求めている人におすすめの商品です。
よはくの家の特徴
「よはくの家」は、限られた敷地を効率よく利用する商品です。家事や生活動線が考え抜かれており、無駄のない暮らしが実現します。よはくの家の主な特徴は次のとおりです。
よはくの家の主な特徴
- 基本的には矩形(長方形)で切妻屋根を採用
- 2階は大解放リビングとパントリーを備えたキッチン
- 1階に水回りと寝室、子供部屋などを設置
1階に複数の部屋ができるので壁が増えます。1階に壁が増えることで耐震性も上がる商品です。基本コンセプトのかたちに、要望に応えられるだけの余白を残しています。ランドリールームも標準仕様なので、共働き世帯にもおすすめです。
きづく家の特徴
「きづく家」の「きづく」には、「築く」と「気付く」の2つの意味が込められています。築くは、家族との時間や思い出です。
気付くには別の意味が込められています。100年もの長い年月をかけて育った木を利用しているにも関わらず、日本の住宅は世界に比べ短命です。100年経過しても色あせない長寿を約束するといった意味が込められています。
きづく家の特徴は次のとおりです。
きづく家の主な特徴
- 基本的には矩形(長方形)で切妻屋根の総2階を採用
- 基本の形が用意されているが間取りは自由(リビングも1階と2階の選択が可能)
- 選択肢を限定することで大幅にコストカット
きづく家は、ウェルネスホームのコアスタンダード商品です。コストを抑えながら性能の高い住まいを建てられます。ウェルネスホームで価格を抑えたい人におすすめの商品です。
ウェルネストホームを検討するときの注意点
最後にウェルネスホームを検討する際の注意点を解説します。
値引きは消極的
ウェルネスホームで建てた人の口コミを見ると、値引きには消極的なようです。坪単価が高額のハウスメーカーは値引きに前向きな会社が多いですが、ウェルネスホームは違います。値引きにはあまり期待をしないよう注意をしましょう。
ただしウェルネスホームは、フランチャイズです。会社によって値引きへの対応が異なるかもしれませんので、念のため相談されることをおすすめします。
坪単価と知名度だけでの判断に注意
「坪単価が高いなら知名度の高い大手ハウスメーカーがいいでしょ」と考える人はいませんか。注文住宅づくりで後悔をしないためにも、多くのハウスメーカーを検討するべきです。知名度と坪単価だけで判断するのはおすすめできません。
地域によって異なりますが、ウェルネスホームでは宿泊体験も実施しています。一度高性能の住まいを体験してから判断をしてみましょう。業界トップクラスの性能を体験してから判断しても遅くはありません。
ウェルネストホームの坪単価まとめ
ウェルネスホームの坪単価について解説をしました。最後に要点をまとめます。
ココがポイント
- ウェルネストホームの坪単価はハイコスト
- 坪単価以上の価値ある住まいを建てるハウスメーカー
- 断熱性と気密性は業界でもトップクラスの性能
ウェルネスホームが気になる人は、予約をする前にYouTube動画を見るのがおすすめです。ウェルネスホームの注文住宅に対する思いがわかります。現在の知名度は決して高くはありません。ただし性能に間違いがないのはYouTube動画からも伝わってきます。高性能な住まいを求めている人におすすめのハウスメーカーです。