積水ハウスといえば、その安定した品質と長年の実績が評価されているハウスメーカーです。積水ハウスを選ぶ際に、多くの方が気になるのはその「坪単価」ではないでしょうか。
本記事では積水ハウスの坪単価について詳しく解説します。また、積水ハウスが他のハウスメーカーとどのように異なるのか、その特徴も紹介していきます。
本記事があなたにとって、最適なハウスメーカーを選ぶための参考にしていただければ幸いです。
目次
積水ハウスの概要
参照元:公式ページ
積水ハウスは設立以来、250万戸以上の新築一戸建て住宅の設計を手掛けるなど、その実績は世界的に見てもトップクラスと評価されています。一戸建てから集合住宅まで幅広い商品ラインアップを持つ積水ハウスの特徴は、性能の良さと自由な設計にあります。
そのため、同じ設計の家が存在することはなく、お客様一人一人の希望やライフスタイルに合わせて、世界でただ1つのマイホームを設計することが可能です。販売戸数では2012年度には日本国内で1位を記録しています。
その内訳は鉄骨が1万1945戸、木造が4246戸、集合住宅が2万8907戸となっています。売上高は大和ハウス工業に次ぐ第2位となる1兆223億円で、その規模感は他のハウスメーカーと比較しても顕著です。
積水ハウスの特徴
2008年、積水ハウスは業界で初めて環境省から「エコファースト企業」に認定されました。この認定は、積水ハウスが早い段階から環境に配慮した住宅設計に注力してきた結果であり、その一例として「5本の樹」計画があります。「5本の樹」計画は、地域特性に合った種類の木を5本植える庭造りに取り組む計画で、「その3本は鳥のため、2本は蝶のために」という考え方に基づいています。
また、積水ハウスは「ZEH(ゼッチ)住宅」の普及にも積極的です。ZEHとは、建物が生み出すエネルギーと消費するエネルギーのバランスを年間でゼロにする住宅のことを指します。太陽光発電システムなどを設備するため初期費用はかかりますが、補助金の申請も可能です。
積水ハウスの2021年度ZEH比率は北海道以外の都府県で91%、北海道では72%と、業界内でも非常に高い水準を誇っています。保証期間も積水ハウスの大きな特徴の1つです。法律で定められた保証期間は10年ですが、積水ハウスでは初期保証を30年と設定しています。
ココがポイント
加えて、有料の定期点検と必要なメンテナンスを適切に行うことで、建物が存在する限り保証期間を延長することが可能です。
さらに、積水ハウスは設計の自由度が高く、さまざまなニーズに対応しており、鉄骨と木造、それぞれの特性に合わせた構法を採用し、ワイドスパンや柱のない大空間を実現しています。また、チーフアーキテクトと呼ばれるトップクリエイターを全国に配置し、特殊な要望や難易度の高い設計にも対応しています。
積水ハウスが、提供する高品質な住まいとサービスに対する価値を十分に理解した上で選択すれば、満足度の高い家づくりを実現することができるでしょう。
積水ハウスの商品ラインナップ
積水ハウスはその豊富な商品ラインナップが魅力の1つです。それぞれの特性により、軽量鉄骨、重量鉄骨、木造という3つの主要な構造で分類されています。
軽量鉄骨(1、2階建て)の特徴
軽量鉄骨の1、2階建てには、「イズ・ステージ」や「イズ・ロイエ」が含まれます。積水ハウスは「邸別自由設計」を基調としており、自由な発想から生まれる独自性豊かなプランニングが可能です。
セレクト型の規格住宅のような束縛はなく、理想の住まいを具現化する自由度の高さが特徴です。
重量鉄骨(3、4階建て)の特徴
重量鉄骨の3、4階建てでは、「ビエナ」が主要な商品ラインナップとなっています。大規模な建築にも対応可能な強固な構造と豊富なデザインバリエーションが多様なニーズに対応しています。
木造(1〜3階建て)の特徴
積水ハウスの木造1〜3階建てには、「シャーウッド」や「グラヴィス・ステージ」、「グラヴィス・ベルサ」、「里楽(りらく)」などがラインナップされています。これらは木造軸組構造をベースに、モノコック構造やラーメン構造の良い部分を取り入れた「シャーウッド構法」を採用しています。
積水ハウスの木造系シリーズは「シャーウッド」と呼ばれ、温もりある木造住宅を希望する方に特におすすめです。
なお、限られた予算でも積水ハウスで注文住宅を建てたい場合には、2020年に営業を開始した子会社「積水ハウス ノイエ株式会社」の利用を検討してみましょう。高い品質を保ちつつ、リーズナブルに理想の住まいを実現できます。
積水ハウスの坪単価
積水ハウスの坪単価はおおよそ65万円から120万円です。この範囲は各種オプションや間取りによって大きく変動しますが、積水ハウスの坪単価はハウスメーカー全体で見ると「ハイグレード」の位置付けになります。
積水ハウスで家を建てる際の本体価格目安として、30坪の場合はおおよそ1,650万円から3,750万円、40坪の場合は2,200万円から5,000万円となります。また、積水ハウスで家を建てる際の総額目安は、30坪で2,200万円〜5,000万円、40坪で2,933万円〜6,667万円です。
全体的な傾向としては坪数が小さくなると価格が割高になります。しかし、これらの総額は建築費用と諸費用を足した額なので、土地代は含まれてない点に注意しましょう。さらに、住宅の選択においては費用だけでなく、構造や性能、保証、施工管理など多くの要素を考慮に入れるべきです。
積水ハウスの価格設定は、地震に強い鉄骨構造を採用していることや外壁にダインコンクリートのような高品質な素材を使用していることなど、高い品質と堅牢性を維持するためのものです。そのため、ローコストメーカーと比べて坪単価が上がるという事態になっています。
記載した価格はあくまで目安として参考にし、詳しい予算については積水ハウスの担当者とよく話し合って確認することが重要です。
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積水ハウスと大手ハウスメーカーの坪単価比較
積水ハウスと他の大手ハウスメーカーとの坪単価を比較してみましょう。へーベルハウスやパナソニックホームズ、ヤマダホームズなども積水ハウスと同様の坪単価を設定しています。
また、住友林業や三井ホームなども65万円から110万円、65万円から120万円という価格帯を設定しています。これらのメーカーは木造や特殊な構造を採用していることが特徴で、積水ハウスと比べて設計自由度やデザイン性が高いと評価されています。
以上の情報を見ると、積水ハウスの坪単価は他の大手ハウスメーカーと比較しても適正な価格帯です。積水ハウスは堅牢な鉄骨構造や高品質な素材を使用し、高い品質と耐久性を実現しています。
そのため、その価格は品質に相応しいものと言えるでしょう。
まとめ
本記事では積水ハウスの坪単価とその特徴について紹介しました。積水ハウスはその確かな品質と独自性で高い評価を受けているハウスメーカーであり、坪単価も他の大手メーカーと比べて適正な範囲にあることが確認できました。
しかし、家づくりは単価だけでなく、自分のライフスタイルや価値観に合った住まいを作ることが重要です。積水ハウスを含めた各メーカーの特徴を理解し、自分自身にとって最適な選択をしてください。
また、不明な点があればプロのアドバイスを求めることも大切です。